良い一年だったか?
とても良い一年だった。
「仕事で成長したかどうか」を最重要視していた直近数年と比べて、今年に関しては成長関係なく単純に「充実した日々を過ごせた」と感じる一年だった。
今年のテーマは「旅」だったと思う。
大きな機転は3月のフランス旅行。久しぶりに未知の世界の刺激を大いに受けて、それをきっかけにGWに台湾にいって、自分は旅が好きだったことを思い出して、そこから月2ペースでほぼ毎月のようにどこかに小旅行にいっていた。
自分にとっての「旅」とは「非日常」であり、非日常性があれば自分にとっては旅と言える。そして、自分は非日常、すなわち新しい刺激を求め続ける人間なのだ、と再確認した。
今年は色んな場所にいって、色んな景色を見て、写真を撮って、食べて、そして訪れた先で色んな本を読んで、人に会って、そんな体験を何度も繰り返した一年だった。
そんな非日常を過ごすからこそ、より日常を頑張ろうと刺激を受けて毎日頑張れていた気がする。
そしてそんな一年の終わり、先月11月には2週間のヨーロッパ旅行、引っ越し、会社の年度末と怒涛の一ヶ月を過ごし、そして同時にライフスタイルを少し変える決意をした。何が変わったのかはここでは秘密。自分にとってはそれなりに大きい決断で、今はその新しい日常を楽しんでいる。
そんな決断をしたのも、様々な刺激を受けたこの一年があったからだ。
人生における幸福度というのは簡単に比較できるものでもない。しかし、ある面では確実に一番と言っていいほど充実していた一年だった。
前回:2022年振り返り
旅
食、酒
今年も美味しかったものの振り返りを書いた。
仕事
去年の振り返りでも書いた通り、友人とやっているスタートアップがもはや自分一人で開発を回すようなフェイズではなくなったため、人を雇って組織を作り始めた。引き続き自分自身も手を動かしてはいたが、組織を作るという部分にフォーカスがあたった一年だった。
今思い返しても、年始の状態で正社員業務委託合わせて30人以上が社内にいる中で、開発部が自分一人なのは流石に異常だった。
自社のプロダクトについて「10人で作るようなものを1人で作ってますね!」なんてお褒めの言葉をいただくことがしばしばあり、それに対して「いや〜それほどでも」なんて謙遜していたのだが、どうやらこれはマジらしいということに気づいて絶望していたのが今年だった。
何が言いたいかというと、1人で10人分の開発をしているような体制で、新しいメンバーを1人いれても上手くいかないということだ。
最初のキャッチアップの期間は1人分になるのでも大変だし、1人分になれたとしても10倍の力の差があると辛くなってしまうし、2-3人分働ける優秀な人でもまだ足りないし、4年間分の膨大なドメイン知識が要求されるし…となると、新人のオンボーディングが絶望的に厳しい。
自分が10倍の価値を出せているのは、自分の優秀さによる部分は多分2-3倍分くらいで、残りの部分は初期のスタートアップ開発という条件や4年間のドメイン知識だとか、つまりスタートアップ1人目のエンジニアというバフを十二分にかけた状態での結果である。そして、そんな1人目エンジニアに200%依存した開発体制に、2人目を放り込んでも上手くいくはずがなかった。
そんなことは事前に分かっていたことので、まあそれなりの対策と展望はあったのだが、実際は自分の想定と大きく乖離があり、今年一年悩み続けることとなった。
本来はプロダクトの成長とともにチームも成長する必要があり、プロダクトだけを作ってチームが作れていないとそのギャップに苦しむことになる、ということを感じた。
とはいえ、初期のWebスタートアップとして、PMFのためのリーンな開発を最優先とし、一人で全工程を担いクイックに検証と開発を回した選択は間違っていなかった。
なので後悔とかはないのだが、やはりスタートアップは難しいなという感想。
そんな感じで大変だった一年ではあったのだが、年の後半からは徐々に覚悟を決め、チーム作り・採用・ドキュメンテーションetcにコミット量を増やして、少しずつ形になってきた。今のチーム状態は割と良いかなと思う。まだまだやるべきことは多いが。
やはり「チーム作り」というのも、プロダクト作りと同じく、しっかり時間を費やして作っていく対象である。
生活
開発組織を作って朝会を毎朝やったり、自宅近くのシェアオフィスを契約して日中働ける場所を確保したり、生活にメリハリがついて充実した日を過ごせることが多かった。
人それぞれだと思うが、自分は一人で自宅で仕事しようとするとダレてしまう。そして、仕事が終わらなかったら土日にやればいいなどという甘えがあり、平日あまり集中できなかったりというのがここ数年あった。
今年は平日にシェアオフィスで朝から夜まで仕事して、土日は小旅行にいって、というルーティーンが確立して、生活にメリハリのついた良い一年だった。
また、運動習慣も割と確立した。今年の前半はほぼ毎日のように朝5km弱ほど走っていた。後半は足を痛めて走るのをやめてしまったが、それ以外に会社の後輩とジムにいったり、ウェイトトレーニングもそれなりにできていた。
仕事が忙しくなるタイミングでこの習慣も消えてしまったのだが、直近は改めて運動習慣をしっかり作ろうと思い直し、毎朝ジムにいって運動している。特に週4で朝7:00にパーソナルトレーニングをいれており、100%の強制力を持って運動できている。
パーソナルは安くないのでお金は飛ぶが、お金を費やして生活の質を高め、その分働いてお金を稼ぐ方向性が自分に向いている。そして、朝6:30起床7:00ジムというルーティンを毎日回していて最近はすこぶる健康的かつ時間を有意義に使えている。
他に何をしたか
食、旅、写真、そして人との出会いというのが主な一年のトピック。
今年は「気になる人に積極的に声をかける」を実行した年でもあった。中でも例えばTwitterでナンパしたcatnoseさん、andyさんは仕事も趣味関心も非常に自分と合って、声かけてよかったと思った出会いだった。
また、やはり新卒同期メンバーが諸々につけて気が合うので、改めて仲良くしたりしていた。仕事の話が同レベルでできて、金銭感覚が合って、そして多種多様な趣味を持ってる同期は最強。
色んなことがありすぎた一年なので載せ切れないが、特に思い出に残ってる写真を少し。
去年書いた通りだが、写真と文章を残していくのを意識したおかげで、日々を「積み重ねていく」ことができた良い一年だった。
来年について
これまでも仕事中心の生活を送ってきたが、最近は更に仕事でやりたいことがあり、より一層と鬼のハードワークをする一年になりそうだ。
一昨年の振り返りにも書いたが、本当はもっとのんびりと暮らしても幸せなんだろうし、そんな人生の選択もありなんだろうと思う。
それでも、結局何かに猛烈に打ち込むような人生が自分らしい人生であり、もうしばらくそういう生き方をしたいと思っている。
そんな未来に、今のところワクワクしている。
仕事中心な生活ではあるものの、引き続き旅や食も求めていきたいし、今年と同じく色んな人と会いたい気持ちもある。
なかなか忙しくなりそうだが、その分充実しているということでもあり、幸せなことだ。
今年は100点満点で95点くらいの満足度の一年だったが、来年は150点くらいになりそう。
それを実現できるよう、来年もやっていきます。