日常を残していく

日常を残していく

Tags
日常
Published
December 29, 2022
最近になって、日常を文章や写真でもっと残していこうという気持ちが強くなってきたので、ブログを再開することにした。
再開ついでに、こう思い始めた理由についてまず書いてみる。
 
もともと、誰かに向けた文章を書くのは好きだったと思う。国語の授業で小説を書いて先生に褒められたり、中学生の川柳コンクールで全国優勝したり(これはただの自慢)、大学の頃にはブログを書いたりもしていた。
しかしブログをすぐ辞めてしまったのは「こんな文章を書いて、誰が読むんだ」という思いが強くなったからだ。素人がブロガーの真似をして文章を書くのは、どこか痛々しさやダサさを感じてしまって続けられなかった。そもそも大した文才もなかったし、語彙力もセンスもなかった。
 
そんな思いを抱えて十年以上生きてきたが、最近になって少し考え方が変わってきたのは「自分が書いた文章を、自分で読むのは楽しい」ということに改めて気づいたからだ。
これは「自分の書いた文章が他の人が書いたものよりも優れているから」とかいう話ではなく、単純に「自分で作ったパスタは店のパスタよりも美味しい」のような話だ。
プロが作ったパスタに完成度で劣ることは言うまでもないが、自分好みの具・塩加減・茹で加減・オリーブオイルの量で、自分で汗水垂らして作った出来たてのパスタを食べる美味しさは、店のものとはまた違う美味しさがある。
それと同じで、自分が書いた文章についても、稚拙で幼稚な内容であろうと、それでも自分が一番面白いと思って書き上げた文章なのだから、後から読む自分にとってもなかなか面白いものだ。
 
似たようなことを写真についても感じていた。
一時期に写真に注力して、Twitterでひとしきり写真がバズったりフォロワーが増えたりした後、しばらくして写真を撮る気力がなくなってきた。 その理由は、伸び悩みを感じてこれ以上良い写真を撮れる気がしなかったからだし、SNSにフォトグラファーがいくらでもいるこの時代に、こんな写真を撮ったって誰が見るんだという気持ちがあったからでもある。まあ、一番大きいのは仕事が楽しく忙しく、他のことをやる気力がなかったためだが。
それを、初心を思い返して、単純に自分のためだけに写真を撮ろうと思いついてからは、また新しいカメラを買って、楽しく写真を撮るようになってきた。
ちゃんと写真を撮っていなかった時期は、日々が過ぎ去っていく感覚が強かったが、Sigma fp Lを買ってからの日々は、ちゃんと毎日が積み上がっているような実感があり、充実している。
 
 
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ここまでの理屈で言うと、別に文章や写真を公開する必要性はなく、個人的な日記でも良さそうに見える。
そして実際、自分は中学から日記(もちろんデジタルなもの)をつけているし、たまにそれを見返したりはしている。書くのは不定期で、毎日書くこともあるし数ヶ月書かない事もあったが、それでもずっと書き続けている。
しかしこれは日記というよりも日々のログというべきもので、読み返して面白くはありつつも、誰かに向けて丁寧に書いた文章の方がやっぱり面白い。やはり丁寧に書くという行為を通してその時の思いがより強く残るような気がしている。無理やり料理で例えるなら、自分のためだけに料理を作るよりも、誰かのために作る料理の方が丁寧に作る気になるし美味しい、みたいな感じ。
ちなみにこれは写真も同じで、iPhoneで撮った写真は十分良いのだが、一眼レフで撮って丁寧に現像した写真はより心に残る気がしている。それは、写真自体の良し悪しもありつつも、丁寧に撮って現像するという行為により、その時の思いがより強く焼き付けられるのだろう。
 
仙台の街角で。こういう何気ない瞬間を、写真を撮ることによって、今でもよく思い出せる
仙台の街角で。こういう何気ない瞬間を、写真を撮ることによって、今でもよく思い出せる
 
文脈は違うが「写真は未来の自分達への贈り物」とはよく前職の社長が言っていた言葉だ。文章もきっとそうなのだろう。そして文章以外の、音楽でも何でも、あらゆる創作物がそうなのだろう。
 
自分のための創作、自分のための記録を、もう少ししていこうと思う。
 

 
ということで、しばらく記事を書いてていく。
ブログの裏側はNotion(CMS), Next.js, Vercelという構成。初期構築が30分で終わって、良い時代だなと思った。Notionだとスマホで気軽に記事が書けて良い。