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TWIN-LINE HOTEL KARUIZAWA JAPAN / 軽井沢

涼しげな緑の空気を吸って気軽に気分転換

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創造性は移動距離に比例するとか何とか言っていたのは、昔のハイパーメディアクリエイターだったか。自分としてもこの言説には同意であり、自分が気まぐれにいく小旅行は、半分は移動を目的としているような側面がある。
今回の旅先は軽井沢。この文脈で言うには少しばかり近すぎる場所だが、東京駅から1時間でいける旅先は気軽に非日常を味わえて良い。

ということで、自宅とオフィスの往復のみの生活で失った創造性を取り戻しに軽井沢へ。

今回宿泊するTWIN-LINE HOTELは、ミニマムではあるが綺麗でモダンで必要十分な設備が整ったホテルになっており、夕朝食のホセ・ルイスのクオリティも加えると、軽井沢価格としてはもはやほぼ無料なのではというくらいの価格設定。距離も価格も気軽なので近年はほぼ毎年訪れている。

軽井沢観光する際に、ホテル館内でのんびりするのは夕朝食の時間帯だけで、他の時間は他の場所を観光するようなパターンでコストを抑えつつオシャレな雰囲気も味わいたければ、ここがベスト選択肢なのではなかろうか。

今回は早めの時間にチェックインしてからの、近くのベーカリー澤村まで散歩。今回訪れた時間にはほぼ人がおらず。ハイシーズン週末以外の旧軽井沢はこんなものなのかもしれない。ちなみに、翌日の中軽井沢の澤村は超満席。

旧軽井沢の澤村の2階席には雑誌も置いてあり、緑を眺めながらゆったりできる。

さて、早々に戻ってきてTWIN-LINE HOTELのレストランであるホセルイスで夕飯。

ホセルイスは渋谷ヒカリエにも入っているスペイン料理屋。クオリティの高いスペイン料理のコースがお手頃価格で提供され、店内の雰囲気もいい感じなので、TWIN-LINE HOTELに宿泊する際は毎回夕朝食付きプランで利用している。

1品目はイカ墨とテリーヌとガスパチョ。また一休のダイアモンド会員特典で無料のカヴァをオーダー。
イカ墨の旨みが空腹にヒット。スペイン料理は旨味が良いよね。スペイン料理を食べる度に、何故こんなに美味しいのにイマイチ市民権を得ていないのだろうと思ってしまう。カヴァを飲む手が進む進む。

テリーヌも前菜には程よいサイズ感。暑い日中を歩き回った後の涼しげなガスパチョは最高。ガスパチョを食べるとガスパチョが好きな大学の先輩を毎度思い出してしまうのだが、この後Instagramのストーリーを見たらちょうど先輩がガスパチョを食べていた。どんだけ好きなのか。

信州サーモンとジェノベーゼソースのサラダ。4種ペアリングをここでオーダー。Billecart-Salmon Brut Réserveのノンビンテージが登場。サルモンのビンテージは最近sanmiでも飲んだな。

生野菜のサラダはどうしても一定の素朴さを感じる側面があるので、そこにワインで気品をプラスするのは好きなペアリングだ。そしてカヴァの楽しく美味しい方向も好きだが、最近は結局シャンパンの上品さが好きになってきた。2連続の泡で爽やかに頂くのも、夏の軽井沢にマッチしている。

牛トリッパのトマト煮込み。トリッパのトマト煮込みだったら軽めの赤かオレンジか?と思ったら長野の白ワイン。ややドライでフレッシュな白とトリッパは意外と合う、っていうかトリッパはむしろこれが合うね。トマトの酸味とも合っていて良い。白い花っぽい香りのエッセンスが足されるのも良い。

スフレトルティージャ。洋風の茶碗蒸しとでも言えそうな旨みと、香ばしいスフレの表面、ジャガイモ、そして塩気のある泡のソース。いやあ、スペイン料理、なぜそこまで流行ってないのか(2度目)。

ロゼも控えめだがバランスの良い酸味と旨味で、トルティージャの旨みと相乗効果を発揮している。美味しい。

メインはイベリコ豚ベジョータのローストとハモンセラーノ、シェリーソース。いや〜美味しい。
ペアリング最後の赤ワインは、スペインのリオハのクネのテンプラニーリョ、Imperial Gran Reserva 2017。フランスのような高貴さ、イタリアのようなとっつきやすさ、その両方を兼ね備えていて温かみのあるスペインワインは好きだ。

濃厚海老出汁のフィデワ(パスタのパエリヤ)。2種類のパスタを使っており、上がパリパリで下がモッチリ系。このパリパリパエリアの旨味はもう少しで違法といったレベル。レモンとアイオリソースをかけるとコッテリ爽やかな味になり完全に違法。

ここまでペアリングのワインを少し残しておいたのをここで消費。マナーとして微妙な気はしつつ、ワインを少し残しておいて後半で自由に組み合わせるのは最近好きである。

お次は焚き火があるラウンジスペースに移動。バスク風チーズケーキとコーヒーをいただく。バスク風チーズケーキが世界一美味しい甘味であることは周知の事実だが、作り手によって個性があるのも面白ポイント。ここは竹炭のクランチとやらがいい感じ。美味。

普段はこの焚き火チル空間で酒を頼んでダラダラと過ごすのだが、隣の大学生くらいのカップルがキャッキャしながら誕生日祝いをしている横でダラダラとしてるのも居た堪れない気持ちになり今回はそそくさと退散。

食後は部屋で落ち着いた後に二次会に繰り出そうと思っていたが、なんだかんだでそのまま就寝。


さて翌朝も美味しい朝食をいただいた後、付近を散策。

軽井沢の別荘地の木と苔の緑は美しいなあ。20年後くらいに別荘を持ってみたいものである。

散歩の後は中軽井沢に移動してハルニレテラスへ。ハルニレテラスは澤村、川上庵、希須林と良質なレストランが揃っており強い。スペイン料理の後にさっぱりと蕎麦で締めたかったので、今回は川上庵へGo。川上庵は東京の麻布や青山グランドホテルにも入っており、蕎麦のクオリティが高くて好き。

近くの温泉で休憩してから、更に移動して軽井沢書店へ。コワーキングスペースも併立しているオシャレ本屋であり、中軽井沢でワーケーションしたければここが良さそうである。珈琲も美味。

気軽に訪れて、涼しげな緑の空気を吸って気分転換できた。やはり軽井沢はいいね。8月ごろ暑すぎたらまた行くかもしれない。

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Katsuma Narisawa

Software engineer and photographer exploring the intersection of technology and human experience.

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