ドイツ・フランケンでワイナリー巡り
2026年5月 ドイツ〜アルザス〜ブルゴーニュ旅行記 #3

ドイツ3日目 〜 フランケン地方
Rudolf Furst(ルドルフ・フュルスト)
旅行3日目はフランクフルトの東のワイナリーエリア、フランケン地方へ。まずはRudolf Furstに向かう。
Furst夫妻とは東京でのメーカーズディナーでもお会いしたことがあり、「ドイツのピノノワールの魔術師」とも呼ばれる透明感あるピノノワールのスタイルが印象的なワイナリー。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
https://katsumanarisawa.me/essays/202602-rudolf-furst
フランクフルトより車で1時間ほど、可愛らしい街の坂道を高い方へと登っていくと、街の一番上の高台のエリアにワイナリーを見つける。街の高所にワイナリーがあるってなんかいい。

セバスチャン氏が暖かく出迎えてくれて、早速テイスティング部屋へ。街を一望できて大変美しく、この旅でもトップクラスに雰囲気のよい空間だった。日本のワイナリーにも、こういう空間作りを真似して欲しいな。


ピノノワールをメインでテイスティングさせてもらう。和のテイストを感じるような透明感と静けさのスタイルであり、とにかくレベルが高い。ドイツにピノノワールのイメージがあまりなかったのだが、ドイツのピノこんな味なのかという驚きがある。
味の詳細はこちらの記事でどうぞ。


大変良かったのだが、それぞれのワインボトルの違いについて、違いはまあ分かるのだがそれ以上の感想がなく楽しめず。全部美味しいですねで終わってしまうというか。気の利いたコメントもできず、心の中の赤木晴子が「あんなに勉強したのに…」と泣いていました。はあ。
途中からテイスティング客が増えてきて、夫妻と前当主の3人でアテンドするのがなかなか大変そうにしていた。しかしお忙しい中で丁寧に解説していただいて大変に感謝です。


Zehnthof Luckert / Kettengasse
あまり時間がなかったので早々にFurstを離脱し、お次のワイナリーのLuckertへ。再び1時間ちょいのドライブです。アポのスケジュール調整がなんとも難しい。

ドイツ・アルザス系の品種である「シルヴァーナー」の名手と呼ばれているZehnthof Luckert。大橋MWに「フランケンに行くなら必見です!」とオススメされました。
正直なところシルヴァーナーは試験でしか名前を見たことがないマイナー品種であり、WSET Level3の教科書には「条件が揃うと高品質」…ってそれ大抵は低品質ってことやんけという記述がある品種。
しかしこちらのLuckertのシルヴァーナーはまさしく高品質!美味しい!いまいち品種の個性がわからなかったので、Luckertの方に聞いてみると
「典型的なシルヴァーナーというのを語るのは難しい」
「シルヴァーナーはシャルドネのように、様々なスタイルが作れる品種だ」
「強いて言えば、我々のこのエントリーモデルが典型的」
とのコメント。
確かにシャルドネっぽい方向性?果実風味少なく、土っぽいニュアンスのシャルドネって印象だろうか。

ちなみに、教科書でしか見たことがないもう一つの品種ミュラー・トゥルガウもこちらで試飲。教科書では「ドイツで高品質のワインになることはほとんどない」と書かれている(やや可哀想な)品種だが、飲んでみると確かに半辛口の香り豊かなスタイルでカジュアルワイン向け。
旅の中では結構たくさんこの品種の名前をレストランで見かけたので、ドイツのカジュアルなシーンではよく使われているのだろう。
ワイナリーもめちゃくちゃ丁寧につきっきりで案内してもらって、見学費用は無料だった…!1本だけ購入したのだが、本当はもっと買った方が失礼じゃなかったのでは、と後から悩む。とはいえスーツケースに入るボトルにも限りがある。悩ましい。たくさん巡って買うなら、やはり現地から日本へ発送するのが正解なのかね。


ワイナリー見学の後は、Kettengasseの村を散歩。こちらも壁に囲まれた小さな可愛らしい町。
意図したわけではなかったのだが、この旅ではドイツの可愛らしい村をたくさん見れた。「ワイン作りをしている」=「適度に人がいる田舎」であり、ワイナリー巡りをすると自然と色々な村を訪問できて楽しいのかもしれない。ブドウが育つ環境は人間にとっても快適な気候なので、その面でも過ごしやすくて良い。



村の外のマイン川沿いでは、美しい緑に囲まれながら水浴びをしている子ども達や、それを眺めて日光浴している大人達がゆったりとした時間を過ごしている。映画の中のような世界観が日本と違いすぎてプチ絶望してしまう。日本の自然ってなんか美しくないよなあ。


ランチはこちら。美味しいのだけどちょっと素朴。

Würzburg(ヴェルツブルク)
Luckertの近くの観光地であるヴェルツブルクを軽く散歩。
街の中心を流れるマイン川にかかる大きな橋の上でワインを飲むのがこの地の文化。この日も大量の人々が気持ちよさそうに飲んでいた。混ざりたいけど運転しているので我慢。

豪華な宮殿はもう閉まっていた。周囲を軽く散歩して終了。

ドライブ中は、夕日に照らされた緑の丘、菜の花畑の間をしばらく走って、たまに小さな村に入って、村を抜けるとまた緑の丘が広がっていて…という繰り返し。美しい。

Hotel Restaurant Burg Hornberg(ホテル)
翌日の移動に向けて、若干中途半端な位置にあるこちらの古城ホテルに宿泊。古城ホテルといいつつ、昨日のシェーンブルク城の「泊まれる古城」というコンセプトとは異なり、「隣のホテルに泊まれる古城」というだけなので注意しましょう。

レストランは到着が遅れて利用できず。テラス席の雰囲気が非常によさそうだったので楽しみだったのだが残念。
その代わりに、夕食は隣町で適当に買った特大サイズケバブとなりました。デカい。

翌日に続く。翌日はワイナリー巡りを休んで、バーデンバーデンで休憩。

Katsuma Narisawa
Software engineer and photographer exploring the intersection of technology and human experience.
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