フランス・ブルゴーニュでワイナリー巡り
2026年5月 ドイツ〜アルザス〜ブルゴーニュ旅行記 #6

ブルゴーニュ1日目
Les Sources de Vougeot(ホテル)
アルザスより3時間ほどかけて、ホテルがあるブルゴーニュのGilly-les-Citeaux駅まで移動。14時すぎにホテルに到着。
到着早々、荘厳な建物が目に入ってテンションが上がる。
今回のホテルはLes Sources de Vougeot。WSET Level3の試験勉強中、現実逃避のためにブルゴーニュにリアルな親しみをもつために、気まぐれにホテルを調べた際に、圧倒的なお洒落さだったので泊まってみたかった高級ホテルです。
ホテル自体は14世紀にシトー会修道院長たちの居館として建てられた歴史的建造物で、Caudalie などで知られる Les Sources グループが2022年に取得し、大規模改装を経て2026年2月26日にリオープンしたばかり。場所はブルゴーニュの中心地、ヴージョ村近郊に位置しており、Clos de Vougeot や Romanée-Conti の畑にもほど近い最高の立地です。
内装もどこもイケイケ。
部屋はまあ普通にいい感じと行ったところ。
もともと今回の旅はドイツ・アルザスをメインとする予定であり、ブルゴーニュは時間があったらついでに立ち寄る程度のつもりだったので、ほぼ予定が立っておらず。旅行中に予定を考えようと思っていたのだが、結局考える余裕がなかった(そりゃそうだ)。
まあせっかく高級ホテルに泊まるのだしということで、ホテルのレセプションにダメ元で相談してみる。
「ブルゴーニュの予定が全然立ってないんだけど、なんかオススメのワイナリーとかありますか?今日明日行きたいんですけど」
「!??基本、事前予約必須だから、急にワイナリー見学は厳しいですよ…!?」
何しにブルゴーニュ来たんじゃいこいつ、という顔で心底驚かれる。いや私もそう思います。
「…ど、どんなワイナリーに行きたいとかはありますか?」
「(うーん、有名ワイナリーは無理だろうし、そもそもブルゴーニュにはそもそも縁も知識もなく、これから興味を持つきっかけになれば程度の気持ちで来たんだよな)えっと、特にないですね」
「…!??な、なるほど!」
我ながら高難易度のワイン試験を受けた直後とは思えない回答。失礼で申し訳なかったなあ。
「……分かりました!明日ならなんとかなるかもしれないから、トライしてみます…!また後で部屋に電話しますね!」
若干ヤケ気味で言い放たれたが、結局その後ディナーの際にレセプションに行くと、明日のワイナリーを3件予約してくれてました。大変感謝。
オーストラリアでのワイナリー巡りでは、基本は事前予約不要でテイスティングを楽しめたので、そのノリで巡れないかなあと淡い期待をしていたのだが。ドイツとアルザスは半々、ブルゴーニュは基本的に事前予約必須というテンションのようだった。ブルゴーニュは知名度があるので訪問客も多いし、どちらかというと規模の小さいドメーヌが多いので、当日飛び入りなんて構ってる暇がないんだろうな多分。
シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ(修道院)
あいにく小雨が降ったり止んだりの天気の中、ホテルから近いシャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョへ。
線路を挟んでホテル側のエリアは平地であり、葡萄畑よりも他の作物を育てていたり、牛や羊がいるようなエリアなのだが、線路の向こう側は丘陵が広がり、そしてその全てが葡萄畑。葡萄畑と歩道の間は低い石垣で区切られている。
そんなお伽話のような美しい風景を突き進むと、突如現れたのは、葡萄畑の中にある、小さなお城。
多分、この時の光景をずっと覚えているんだろう。そう思えるほど、美しい景色であり、美しい光景だった。天気は悪かったけどな。
お城のように見えた荘厳な建物は、正確には修道院。もともと古来よりワイン作りとは知識とノウハウを持った修道士・修道女達の仕事であり、こちらのクロ・ド・ヴージョはシトー派の修道会が1110年頃に造った醸造所だ。中は博物館のようになっており、昔の醸造施設や、ブルゴーニュ騎士団の活動の歴史など様々な展示が行われている。騎士(シュバリエ)とか、騎士団とかかっこよすぎる。いつか入ってみたいものだ。
Fromagerie Delin(チーズショップ)
正直やることがなく暇だったので、ホテル近くのチーズショップへ。1階がショップで、地下部分がちょっとしたチーズ体験施設・テイスティング会場となっている。
€20ほど?で、チーズ5種類とワイン5杯、そして丁寧な解説を聞けたのでだいぶリーズナブル。チーズもワインも良かったのでオススメ。
Le Clos De La Tour (レストラン)
ブルゴーニュ初日のディナーはホテルのレストランにて。詳細は以下。
https://katsumanarisawa.me/essays/202605-le-clos-de-la-tour
2日目
2日目より、ようやく本格的にワイナリー巡りです。すべてホテルのスタッフが予約してくれたワイナリー。
グランクリュ街道をサイクリング
ホテルでe-bikeを借りてサイクリング。今日は朝からしっかり晴れて、朝露で輝く路面や畑がとても美しい。
まずは定番観光スポットであるDRCの畑に。DRCが何かはこちらの記事をお読みくださいませ。有名なロマネコンティ畑の十字架を見れて満足。ここは観光客もちらほら多かった。
DRCの畑の後は、気まぐれに丘の上の方までサイクリング。
美しい緑の丘に街並み。定時になると教会の鐘が鳴り響き、緑の美しい葡萄畑の中に修道院が佇んでいる。
「神に愛された土地」と称されるワインの聖地、ブルゴーニュ。この景色を見ていたら、まあそれもそうだろうな、そう納得してしまった。
その後、クソデカドローンが農薬を散布しているのを見たり、なぜか畑仕事をしている人と仲良くなったり、丘の上は少し涼しくやはりミクロクリマが違うのだなと感じたり、下り坂が砂利道でだいぶ辛かったり、それらを含めて楽しかったり。
3日目にもグランクリュ街道を北の方へ、ジヴリシャンベルタンの方までサイクリングしたのだが、これもとても気持ちよく、美しく、幸福な時間だった。ワインラバーにも、ワインラバー以外にもオススメ。
Domaine Armelle et Bernard RION / Vosne-Romanée(ワイナリー)
家族経営で伝統的な小規模ワイナリー。なんかトリュフ推しらしい。今回の中だと一番素朴で親しみやすい雰囲気。
醸造所の部分は簡潔に、地下のケーブでのテイスティングで丁寧にいろいろ解説しつつ6種類ほどテイスティング。うーむ、ブルゴーニュはやっぱり有名な村・畑くらいしか分からない。お味については、ラストに出てきたクロ・ド・ヴージョのグランクリュは美味しかったが、それ以外はまあ普通。確か€30ほど。
Maison Moillard / Nuits-Saint-Georges(ワイナリー)
19世紀から続く、ニュイ・サン・ジョルジュを代表する歴史的な大規模ネゴシアン(=ブドウを買い付ける人)。2016年に大資本(Grands Chais de France)に買収されて、現在絶賛リブランディング中。「老舗の看板」と「新しい資本」が混ざっている過渡期の姿。
テイスティングルームも醸造施設もまあまあ広め。こちらでも色々丁寧に解説をもらったが、うーん、1件目のRIONと同じく、あんまりピンとこず。記憶にも残らず。後半のプルミエクリュは美味しかったかなあ。
うーん、もうちょっとまともなコメントがしたいな?
Maison Jean-Claude Boisset / Nuits-Saint-Georges(ワイナリー)
ニュイサンジョルジュの街より少しだけ奥まったエリア、丘の方の葡萄畑の手前にあるワイナリー。
建物が非常に美しく現代的であり、ブドウ畑が屋根を覆っている。全体的にインスタ映えな空間であり、ワイン好き以外も訪問して楽しめる。味だけでなく、外見やブランディングも気にするイケイケでモダンな経営者が経営している空気。
建物やワインの説明には「黄金比」「土地のエネルギーの循環」「月の満ち欠け」「星座」などといったキーワードが度々登場し、スピリチュアルでオカルトな雰囲気をビンビンに感じる。
しかし勿論のこと、冗談でそんなことをやってるわけでもなく、自然体で本気で取り組んでいる空気が伝わってきて好印象でした。そして何よりワインが美味い!スピリチュアルなワイナリーはワインが美味しい。
解説も今までのワイナリーのどこよりも気合が入っており好印象。一番楽しく見学できました。
Maison Lameloise / シャニー村(レストラン)
夜にはブルゴーニュの3つ星レストラン、Maison Lameloiseにも訪問。詳しくは以下で。
ノリで予約したのはいいものの、シャニー村はホテルから割と遠く、帰りに高額タクシー代を請求される事態になったので要注意です。こちらに行きたかったらボーヌに泊まった方が良さそうかなあ。

Katsuma Narisawa
Software engineer and photographer exploring the intersection of technology and human experience.
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