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2025年の振り返り

毎年の振り返り

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2025年の振り返り

今年も振り返ります。前回はこちら。

良い一年だったか?

どうだろう、良い一年だった気もするし、やや停滞した一年だった気もする。

そんな歯切れが悪いような気持ちがありつつ、総合的には良い一年だったはずだ。そんな一年だった。​

なぜ歯切れが悪いのかと言えば、今年は従来ほど分かりやすい変化や刺激がなかったためだ。

昨年は仕事において野心的で明確な目標を掲げ、ハードワークしつつ、​「よく働き、よく遊ぶ(Work Hard, Play Hard)」​のスタイルで私生活も充実させていた。しかし、今年は明確な目標を作れず、大してハードワークできず、仕事が充実しないと活動量が落ち、私生活も充実せず、大きな変化がなかった。

仕事での挑戦的な目標を作らなかったのは、昨年後半に挑戦の結果として人生最大級に大変な目にあってしまった反動であり、仕方ない選択だったように思う。とはいえ、それでも「よく働き、よく遊ぶ」のスタイルを徹底することが、自分の人生の必勝法なのだと感じた一年だった。

自分はデジタル人材なので、0か1しか選べない。だったら全力で1を、というか100を選び取っていくのが自分のスタイルなのだろう。なんてね。(最近このデジタル人材ネタが気に入っている人)​

…と、そんな批判的でネガティブな振り返りをしつつも、もっと楽観的でポジティブに振り返りをすると、​いやいや仕事で十分に成果を出したし私生活も充実して幸福な一年だっただろう​、とも思う。

そもそもな話としては、年初の時点では会社も人生もどうなるかわからない状況であり、人生で最悪の時期だった。そこから再び楽しい日常を過ごせるまで復活したのは、当時を振り返ると信じられないくらい素晴らしい。

そして、今年は人との繋がりを大事にした年だった。主にワインを軸に、たくさんの人と知り合い、または旧交を温め直し、飲んで、美味しいものを食べて、旅行にいき、時に柄でもなくホームパーティーなんぞをしていた。どちらかとえいば人との交流は苦手な方であり、今まではそこを重視しておらず一匹狼タイプで生きてきたが、最近は昔より人との繋がりが心地よくなっている。

なんだろう、この歳になって、ようやく他人の前に自身を出してよいと思える程度に、自分のことが好きになった、的な感覚だろうか。いや、別に自分のことが嫌いだったわけでもないのだが。​自分自身に満足している感覚は、ここ数年で更に強くなったかもしれない​。その結果、アクティブで社交的になっているのかも(とか書くのも気恥ずかしいが)。​

その一方で、今が幸福で充実しているからこそ、現状に満足する気持ちが強くなった。過去の思い出にひたることが多くなった。幸福であるから、これ以上を求める気持ちが減ってきてしまった。

しかし、それは自分が求めることではない。​人生において、幸福を追い求め挑戦してきたつもりだったが、実は幸福こそが目標ではなく、追い求め挑戦し続けるその過程こそが自分の求めるものだった​、そんな贅沢な悩みに気づいた今年だった。

「ハンター・ハンター」 32巻より「ハンター・ハンター」 32巻より

​「不幸と怒りこそがクリエイターの創造力の源泉である」​なんて話を友人とたまに話したりする。自分は完全にこのタイプであり、ある面での不幸をモチベーションに頑張ってきた(自分はいわゆるクリエイターではないが、プログラミングも会社経営も人生も創作活動みたいなものだ)。

一定幸せになってしまった今は、同じようなやり方では頑張れない。それでも、自分はそちら側の人間であり、そういう頑張り方しかできないし、今後もそう在り続けたい気持ちがある。

目の前の幸福を捨てて、わざわざ不幸な道を選ぶつもりはない…というかそれもまた違うと考えている…が、それはそれとして、​まだまだ許せないものが世の中にたくさんあり、それに対する怒りはある​。それを糧にして、引き続き何かを作り続けたい気持ちがある。

「左ききのエレン」より「左ききのエレン」より

「僕のヒーローアカデミア」36巻より「僕のヒーローアカデミア」36巻より

違う側面としては、​自分の手でもっと自分を/仲間を/世界を幸福にできると思っているのだから、ここで立ち止まるなんて自分自身を許せない、もっと世界を幸せにするべきである、そのためにできることをしなければならない​、そんなエゴを抱えているとも言える。

「マブラヴ オルタネイティヴ」 8巻より「マブラヴ オルタネイティヴ」 8巻より

去年の振り返りを改めて読むと、全体に辛さを抱えつつも、大変な目にあった分の成長があり、良い文章を自分の人生から生み出しているように思える。​「ハードシングスという名の筋トレ」「不幸と苦悩こそが意思を生み、魂を生み、そしてそこには物語がある」​とは去年の文章からの引用だが、自分はまだまだそういう人生を求めているようだ。

葬送のフリーレンより(去年の振り返りから再掲)葬送のフリーレンより(去年の振り返りから再掲)

いつまでそんな人生を送るんだろう。

そんなことを毎年言っているが、多分もうしばらく、自分と仲間と世界の幸福量の最大化のために、当分はひたすらにWork Hard, Play Hardするとしよう。​

仕事

社長2年目となった今年。一年目(※)の決算は年商1.8億円で終わった。それなりに凄い年商を達成できたと言えるだろう。

今年も社長として成長した一年だった。印象的なものをいくつか書く。​

​社長とは正解を「探す」仕事ではなく、正解を「作る」仕事​

社長の仕事とは、正解なんて存在しない世界において「これが正解だ」と言い張る仕事だ。

その決断は、全員を幸せにする道とは限らない。120点満点の正解なんて、現実には存在しない。誰かと衝突が発生することもありうる。そんな中でも、衝突を厭わず、むしろ衝突を繰り返して、関係者全員の幸福の最大化の道を探り、80点の道を歩むこと。それを決断すること。それこそが社長の仕事である。

衝突を嫌いすぎ、存在しない120点満点の正解を追い求めすぎな自分だが、こういうマインドがまた少し育った一年であった。

詳しくは以下の記事で。

​4Dxが経営でも人生でも大事​

明確な大目標、日々の目標、進捗を可視化し、それを報告し責任をもつこと。この流れが経営でも人生でも非常に大事である。結局これができている時期が充実しているし、できていない時がダメな時期であり、これを徹底すべきだと再認識した一年だった。

詳しくは以下の記事で。

​会社の今後をどうしていくか。自分は何がしたいのか​

今年も色々と様々に悩み続けたところだが、そのうちの一つとして「自分の会社の今後をどうしていくか」で悩んでいた。

正直なところ、自分にとっては、一人で仕事をするのが一番楽で効率が良く安定して稼げる方法であり、逆に人を雇い会社を拡大させていくのは大変で非効率で不安定な方法だ。

それは元から分かっていたことなのだが、経営を一年してみて改めてやはり大変だと感じていた。​

しかし、それでもまだ会社を大きくしたいと願う気持ちがある。この気持ちは、何によるものだろうか?そして、どう折り合いをつければ良いのだろう?

そう自問自答して得た気づきは、​そもそもこれは個人として楽しい選択ではなく、世界の幸福量の最大化のために、身を捧げる選択であり、それこそをやりたいと考えているのだ​、というシンプルな気づきだった。

そもそも自分のためではなく、世のため他人のためのモチベーションなのに、いざ動こうとする時に「個人の幸せのために本当にこれでいいのだろうか?」という問いを投げているのがおかしかった。大きなビジョンを描きながら、目の前の判断基準が伴っていなかった。格好悪かった。

そして、じゃあ本当はやりたくないことなのかといえばそうではなく、大変で非効率で不安定な道でも、個人の幸福の最大化にならなくとも、それでもビジョンの達成のためにやってみたいしやるべきと感じていること、​そう思うくらい自分の中には達成したいビジョンがあるのだと改めて気づいた年でもあった​。ビジョンというと仰々しいが、​要するに自分から見て許せない大小の社会の課題があり、自分で会社を作ってそれをどうにかしようと思う程度には、問題に対する怒りのエネルギーが実は高く​、自分でも思っていた以上にFounder-Problem Fitしていた、というのを感じた一年だった。

ということで、正直大変な道なのだが、会社を大きくして、世の中の幸福量を自分の手で最大化してやろう。そんな覚悟が決まった一年だった。​

…が、そう思っていた矢先、11月にGemini 3.0などのLLMモデルが登場し、自分の想定を上回るペースでのLLMでの進化を見て、​いややっぱ一人でAIを使いこなして100人分のアウトプットを出すソロプレナー的な働き方も面白いなとワクワクしてしまった。​つまり会社作りよりも、自身の能力を最大限発揮する方向性に戻ってきた。

​いや長い時間かけて自問自答した結果と覚悟はどこいった​と盛大な突っ込みをしてしまいそうになるが、AIの波は流石に見逃せない超ビッグウェーブであり、元々AIを研究していた身としても、ここに乗らないのはありえないレベルの大きな社会の変わり目であり、そこに一番のレバレッジをかける方法で波に乗りたい気持ちがある。LLMの波はもっと前からきているわけだが、それを見ても尚、現状のLLMほどの性能になるのはもう2年ほど先だと読んでいた。あまりに早く性能が進歩していて本当に今の世界は面白い。​

ということで、結論として未来は未定で、どちらの方向で何をするかは乞うご期待というステータス。いや本当はもうちょっと考えているが、ここでは割愛。

何にしろ、来年も楽しく、自分と周囲と世界の幸福の最大化のため、引き続きやっていこうと思う。お楽しみにどうぞ。​

生活

去年と同じく、毎朝7:00にジムに行き、コーヒーを飲んで、オフィスに出社し、日中は仕事に打ち込み、夜は飲み会があっても毎日23:00には就寝し、7時間半睡眠し、月1で旅行をする。そんな生活を毎日続けていた。このルーティンが完全に習慣となった。毎日が充実していてとても良かった。​

基本は上記の生活でありつつ、夏秋に関しては、去年より仕事時間がやや短めで、休憩の時間も多かった。5年前や10年前と比べて、長時間働くことができなくなっている。

とはいえ、アウトプットの量と質は上がっているように思う。2時間ほど仕事をして目の前のタスクを終わらせたと思っていたら、実はまだ30分しか経っていなかった、なんてことがここ数年は増えた。完全にネテロのアレ。いや、冗談だけど。

ハンターハンターより。祈る時間が増えていますハンターハンターより。祈る時間が増えています

ダラダラと過ごすのは嫌いなので、終盤は野心的な目標を再定義したり、プライベートでコーチングを受けたり、色々とやり方を変えて、再び毎日毎時間集中し続ける充実した日々が戻ってきた。やはり、自分はこういう日々が好きだ。

…が、今度は充実させすぎてしまった。アドレナリンをガンガンに出して、1分1秒を惜しむようなマインドで、毎日を120%で24時間アクセル踏み続けている状態で長期間過ごすと、次第に慢性的に息が浅く、心臓の圧迫感を感じるようになった。常に交感神経優位な状態。これはこれで良くない。

アオアシ 32巻より。長時間アドレナリンがドバドバと出ている時はこのシーンを思い出すアオアシ 32巻より。長時間アドレナリンがドバドバと出ている時はこのシーンを思い出す

バランスは難しいが、燃え尽きて動けなくなってしまったら元も子もないので、適度に休息もしたいところ。しかし、適度というのが何よりも難しいな。

メダリスト 13巻より。命の炎を燃やすような生き方に、いまだに子供じみた憧れがありつつ、現実の大人としてはそうするべきではないだろうメダリスト 13巻より。命の炎を燃やすような生き方に、いまだに子供じみた憧れがありつつ、現実の大人としてはそうするべきではないだろう
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​引っ越し​

今年はまたもや引っ越しをした。引っ越しで自宅からオフィスまでの距離が更に近くなり、生活の諸々が更に便利になり、日常の中の余計な時間がより少なくなり、​日々がすごく純粋なものになったような気分​で毎日を過ごしていた。運動、仕事、適度な遊び、それだけで日常が構成されており、他の面倒だったり嫌なものが何もなく、やりたいこと楽しいことだけで毎日が進んでいく感覚。人生が充実していて良い。充実しすぎていている、とも言える。​

今回は近所に引っ越しをしたので、あまり生活スタイルが変わることはなかった。普段の引越しはそれなりにライフスタイルの変化や気持ちの変化をもたらすことが多かったのだが、今回については引っ越しをした事実すら半ば忘れてるくらいであり、少し珍しいものだったかもしれない。​

そういえば、ドキドキしながら港区に引っ越してきたのが一昨年なわけだが、すっかり港区の暮らしが板について港区のおじさんになった(港区おじさんではない)。やはり自分には刺激の多い港区の暮らしが向いているのかも。家の近所に美味しい店が多く、店員さんも良い方が多く、界隈で常連面させてもらっており、港区ライフを楽しんでいる。

毎年恒例の海外旅行にいこうか少し迷いつつ、なんとなく気分が乗らず、今年は国内メインで巡った。なんだろう。海外旅行という大きなイベントよりも、日常に近い国内旅行で十分な気持ちだったというか。

主には新潟、軽井沢、北海道、山梨、箱根に2回、長野、金沢、クリスマスに軽井沢に行った。

こう振り返ってみると、高頻度で旅行していた例年よりは少し抑えめな年だった。旅に行くよりも、仕事や人と会うのを優先した年だったかもしれない。いや、十分行ってるが。

来年は海外ワイナリーを攻めようかなと思っているところ。楽しみ。​

食・酒

今年も振り返りを書いた。

今年の大きな出来事といえば、ワインの勉強を真面目に開始したこと。

昨年よりお世話になっているマスターオブワインの大橋さん(大変偉い方)に「成澤さんはワインを名前で飲まないのが素晴らしい!(=ブランドより中身を重視している)」などと気に入ってもらって、大変光栄でありつつ、​いや有名ワインの名前を知らないだけなんだが…​と悔しく思うようなことが多々あった。そもそも以前からずっと勉強したいと思っていたので、ようやく重い腰をあげ、ワインスクールに通い始めた。

勉強を始めてみると、想像以上に面白く、しっくりきていて、とても楽しく勉強している。 仕事の合間をぬって週1で2時間講義のワインスクールに通うのはなかなかハードだが、それに見合うものは手に入れただろう。

個人的に思うワインの面白さは、総合学問的な面白さ、論理と感性、そしてスペシフィシティを感じることだ。地理や化学などの様々な学問と、文化、歴史、そしてビジネスの様々な背景が全て組み合わさって、目の前の唯一無二の一杯のワインの味が生み出されることに感動を覚える。

スペシフィシティの話は以下もぜひ。

こんな感じの与太話をするのも楽しい。なんだかんだ、2025年の記事で一番読まれた記事(なんで??)。

写真

今年もたくさん写真を撮った。ライカを買って3年目になるが、ライカが手に馴染んだ感覚がある。日常を美しく残せて満足。​

今年は豪華なパーティールームがついた物件に引っ越しをしたので、パーティールームの積極利用を企てた。

そんなキャラでもないが開催した誕生日パーティーと年末のクリスマスワイン会は、自分でも本当に意外なことにどちらも結構楽しかった。意外とこういうのも好きかもしれない。

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引っ越し前の部屋の様子。部屋の中は前の方が好きだったかな。

広いバルコニーと、窓の目の前の一面の緑が好きだった。

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人との繋がりが増えた分、人を撮る機会も少し増えた。

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こう振り返ってみると、例年よりここに載せたい写真が多いことに気づいた。それはすなわち、充実した一年だったということだろう。

そう気づけるのも写真のおかげだ。​

引き続き、写真や文章で日常を残すことを大事にしていきたい。​

来年について

たくさんやりたいことはあるが、とりあえず全力で事業を伸ばすのと、ワインの資格取得(WSET Level3、ワインエキスパート)、海外ワイナリーを巡るのが、来年の主な目標だ。

世間的にはワークライフバランスがどうという風潮だが、自分はバランスがどうこうと考えるよりも、やりたいことを全部やるのが一番充実するタイプ。これを再認識した今年。

Work Hard, Play Hardの精神で、来年もひたすらに働いて働いて働いて参るとしよう。

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Katsuma Narisawa

Software engineer and photographer exploring the intersection of technology and human experience.

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